“現金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんきん33.3%
げんなま23.8%
かね9.5%
ナマ9.5%
ありがね4.8%
げんナマ4.8%
なま4.8%
もの4.8%
キャッシュ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
店から現金げんきんで一萬兩も持出して、妾を二人もかこつて居りました。三右衞門が丈夫になつて、帳尻ちやうじりを見たら一たまりもありません。
盜るものは必ず現金げんなまと決つて居りますが、不思議なことに、一夜のうちに、二里も三里も離れた、山の手と下町を荒したり、偶々人に追はれても、疾風の如く逃げ去つて
佐原屋の身上しんしやうがどうなつて居るか、現金かね融通ゆうづう、材木、山元との取引など、仲間にいたら判るだらう。出來るだけくはしく調べてくれ。
コイツを発動機船の沖買いが一ぴき二三銭か四五銭ぐらいの現金ナマで引取って、持って来る処が下関の彦島ひこしま六連島むつれあたりだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「して三人の現金ありがねは?」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
顔のわからない夕方に出会った鳥打帽子のインバネス同志が右から左に、無言だんまり現金げんナマと引き換える……だから揚げられても相手の顔は判然わからん判然らんで突張り通したものですが
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
つけるからにゃ洗ってありまさあ、しかも今日はちょいとまとまった現金なまが入っているはず、親分などが御覧なすったら、ほんの悪戯仕事かも知れませんが、まあお目見得の手土産代り、どうか見てやっておくんなさい
暗がりの乙松 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
珍奇な、天瓜冬の砂糖菓子に小判を潜めて、賄賂まいないを贈る風習だった。天瓜冬の砂糖漬といえば、やるほうにも貰うほうにも、菓子のあいだに相当の現金ものはさめてある、無言の了解があった。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
おれたち忙しい人間は感情は一渦紋で、収支決算をつけて、決して掛勘定にしとかない。感情さえ現金キャッシュ払いだ。現実から現実へ飛び移って行くんだ。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)