現金ナマ)” の例文
コイツを発動機船の沖買いが一ぴき二三銭か四五銭ぐらいの現金ナマで引取って、持って来る処が下関の彦島ひこしま六連島むつれあたりだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「旦那、冗談にもほどがありますよ。二千円なんて現金ナマが入ってたら、だれが今朝あたり稼ぎになんぞ出るものですか。そんなに根性の卑しいやつは、あっしらの仲間にゃいやしませんよ」
五階の窓:03 合作の三 (新字新仮名) / 森下雨村(著)