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『泣き笑ひ』
ふりがな文庫
『
泣き笑ひ
(
なきわらい
)
』
ドンドンドン……といふ太鼓の音がどこからともなく晴れた冬の空に響いて居りました。私達は学校の退けるのを待兼ねて、駈けて帰りました。初午のお祭といふことが、此の上もなく私達を悦ばせてゐたのであります。自分達が主役となつて、大人の干渉を少しも受 …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「少年 第一九九号(明治元勲号 三月号)」時事新報社、1920(大正9)年2月8日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
少
(
ちひ
)
打
(
うつ
)
武士
(
さむらひ
)
定
(
さだ
)
敏
(
とし
)
甲冑
(
かぶと
)
秀
(
ひで
)
面
(
めん
)
午
(
うま
)
清
(
きよ
)