“一穂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっすい91.7%
ひとほ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うしろの床には、伊弉諾尊いざなぎのみこと伊弉冊尊いざなみのみことの二神をまつって、そこにも一穂いっすい神灯みあかしと、一瓶いっぺい神榊みさかきと、三宝には餅や神酒みきが供えられてあった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一穂いっすい春灯しゅんとうで豊かに照らされていた六畳のは、陰士の影に鋭どく二分せられて柳行李やなぎごうりへんから吾輩の頭の上を越えて壁のなかばが真黒になる。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まず日本の北部諸県にあっては、大昔、大師という人が天竺てんじくに渡って、一穂ひとほの稲を盗んできて、狐に頼んでこれを葦原あしはらの中に隠させた、という類の話が少しずつの変りをもって、弘く流布るふしている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)