一穂ひとほ)” の例文
まず日本の北部諸県にあっては、大昔、大師という人が天竺てんじくに渡って、一穂ひとほの稲を盗んできて、狐に頼んでこれを葦原あしはらの中に隠させた、という類の話が少しずつの変りをもって、弘く流布るふしている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)