“わらわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
53.5%
36.6%
侍童1.4%
児女1.4%
1.4%
嘲笑1.4%
1.4%
童児1.4%
1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じ東洋人なる支那の貴公子よ、わらわを固く信じ給え、西班牙スペインの愚人の守りおる彼の水晶球を奪い取り妾の住居へ来たりたまえ。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
法皇になろうとは思うが坊主になるのは面白くない、主上になろうと思うがわらわになるのは困る。どうじゃ、それなら関白になろうと思うが
つづいて、一ざん僧侶そうりょたちは、おさな侍童わらわのものまで、楼門の上にひしひしとつめのぼった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昨夜ゆうべいといくさのことに胸なやませていたていじゃに、さてもここぞまだ児女わらわじゃ。今はかほどまでに熟睡うまいして、さばれ、いざ呼び起そう」
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
私は金につまつて心中なんぞを為た、と人にわらわれましても、情婦をんなの体を売つたお陰で、やうやう那奴あいつ等は助つてゐるのだ、と一生涯言れますのは不好いやで御座います。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
死所を踏み違った未練者と多くの人に嘲笑わらわれたあげく、かばねは野山に捨てられて鳥や獣の餌食となり、地獄へ堕ちても苛責かしゃくの罪
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と懐剣ひきぬき自害の模様になるを、下郎はびっくりして止めると、そんならわらわの望み叶えてたもるか、さアそれは……叶わぬならば此の儘
ひとかたまりの童児わらわふろい野はらに火三昧ひざんまいして遊びふけっていたずおん。
雀こ (新字新仮名) / 太宰治(著)
「てめえは、雲的うんてきだな。雲的ともあろうものが、軽卒かるはずみなことをしゃべって、後でわらわれンな」
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)