わらんべ)” の例文
たきゞる翁、牛ひくわらんべ、餘念なく歌ふふし、餘所に聞くだに樂しげなり。瀧口く/\四方よもの景色を打ち眺め、稍〻やゝ疲れを覺えたれば、とある路傍の民家に腰打ち掛けて、暫く休らひぬ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
吝嗇けちを生命の京わらんべも、これには皆々舌を巻きて、近処の噂さかしまし。
心の鬼 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)