“中古”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうぶる66.7%
ちゆうぶる12.5%
ちゅうこ8.3%
ちうぶる4.2%
ちゅうふる4.2%
なかむかし4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わきの袋戸棚と板床の隅に附着くッつけて、桐の中古ちゅうぶるの本箱が三箇みっつ、どれも揃って、彼方むこう向きに、ふたの方をぴたりと壁に押着おッつけたんです。……
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
このピアノ中古ちゆうぶるぞとよ。塗りみがき、うつくし黒し、大きなりしつにそびやぐ。かうがうしこのピアノ、立ち添ひて、かがみ見て、蓋をひらき、鍵たたき見て、見も飽かず終日ひねもすありける。
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
由来、わが国の歴史としては、中古ちゅうこ以前のものに、古事記こじき日本紀にほんぎなどがあるが、中古以後にいたっては、北畠親房卿きたばたけちかふさきょうせんせられた神皇正統記じんのうしょうとうきのほかにこれというものもない。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次に取上げた手拭は、何の變哲へんてつもない中古ちうぶるの品で、よく乾いてしまつて、泥も砂もついては居りません。
じいさんはそんなことを云うおしかにかまわず、ふるいや、中古ちゅうふるの鍬まで世話になった隣近所や、親戚にやってしまった。
老夫婦 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
中古なかむかしの頃この宮居のいと栄えさせたまいしより大宮郷というここの称えも出で来りしなるべく、古くは中村郷といいしとおぼしく
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)