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食卓
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しよくたく
ふりがな文庫
“
食卓
(
しよくたく
)” の例文
「あゝ
奇麗
(
きれい
)
になつた。
何
(
ど
)
うも
食
(
く
)
つた
後
(
あと
)
は
汚
(
きた
)
ないものでね」と
宗助
(
そうすけ
)
は
全
(
まつた
)
く
食卓
(
しよくたく
)
に
未練
(
みれん
)
のない
顏
(
かほ
)
をした。
勝手
(
かつて
)
の
方
(
はう
)
で
清
(
きよ
)
がしきりに
笑
(
わら
)
つてゐる。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ロチスター氏が云つたやうに、お客は皆んな食堂で
夕食
(
ゆふしよく
)
をとつてゐた。彼等はしかし
食卓
(
しよくたく
)
には着いてゐなかつた——夕食は食器棚の上に並べてあつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
がツかりして
歸
(
かへ
)
つて、
食卓
(
しよくたく
)
につきながら、
把手
(
とつて
)
の
一箇
(
ひとつ
)
を
家人
(
かじん
)
に
示
(
しめ
)
して、これが
責
(
せ
)
めて
土偶
(
どぐう
)
の
顏
(
かほ
)
でも
有
(
あ
)
つたら、
昨日
(
きのふ
)
の
敗軍
(
はいぐん
)
を
盛返
(
もりか
)
へすものをとつぶやくと
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
目
(
め
)
のぱつちりした
美
(
うつく
)
しい一
人
(
り
)
の
女
(
おんな
)
が
私
(
わたし
)
を
食卓
(
しよくたく
)
の
向側
(
むこうかわ
)
へ「どうぞ」と
言
(
い
)
つて
案内
(
あんない
)
してくれたが、
誰
(
たれ
)
もまだ
入
(
はい
)
つてこないので
躊躇
(
ちうちよ
)
してゐるうちに、
此方側
(
こつちかわ
)
の
左手
(
ひだりて
)
の
椅子
(
いす
)
を
取
(
と
)
ることになつて
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
『イヤ、
左樣
(
さう
)
では
無
(
な
)
いです、
若
(
も
)
し
秘密造船所
(
ひみつざうせんじよ
)
の
仕事
(
しごと
)
に
私
(
わたくし
)
の
必要
(
ひつえう
)
が
無
(
な
)
いなら、
料理方
(
れうりかた
)
でもやります/\。』と
决然
(
けつぜん
)
言放
(
いひはな
)
つと、
此時
(
このとき
)
まで
食卓
(
しよくたく
)
の
一方
(
いつぽう
)
に、
默
(
だま
)
つて
私
(
わたくし
)
の
顏
(
かほ
)
を
眺
(
なが
)
めて
居
(
を
)
つた
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
印度
(
いんど
)
の
洋
(
うみ
)
けふもわたりて
食卓
(
しよくたく
)
に
薯蕷汁
(
とろろ
)
の
飯
(
いひ
)
を人々たのしむ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
兄弟
(
きやうだい
)
は
寛
(
くつ
)
ろいで
膳
(
ぜん
)
に
就
(
つ
)
いた。
御米
(
およね
)
も
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
食卓
(
しよくたく
)
の
一隅
(
ひとすみ
)
を
領
(
りやう
)
した。
宗助
(
そうすけ
)
も
小六
(
ころく
)
も
猪口
(
ちよく
)
を二三
杯
(
ばい
)
づゝ
干
(
ほ
)
した。
飯
(
めし
)
に
掛
(
か
)
ゝる
前
(
まへ
)
に、
宗助
(
そうすけ
)
は
笑
(
わら
)
ひながら
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
二個の長い
食卓
(
しよくたく
)
には、何かしら
温
(
あたゝか
)
い物の
入
(
はひ
)
つてゐる鉢から煙が出てゐた。ところが、
面喰
(
めんくら
)
つたことには、食慾を起させるどころか、大變な臭氣を發してゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
此
(
この
)
一
日
(
にち
)
の
運動
(
うんどう
)
は、
骨
(
ほね
)
の
髓
(
ずい
)
まで
疲勞
(
ひろう
)
する
樣
(
やう
)
に
感
(
かん
)
じるのであるが、
扨
(
さ
)
て
其
(
その
)
洗
(
あら
)
ひ
上
(
あ
)
げたる
破片
(
はへん
)
を
食卓
(
しよくたく
)
の一
隅
(
ぐう
)
に
並
(
なら
)
べて、
然
(
さ
)
うして、一
杯
(
ぱい
)
やる
時
(
とき
)
の
心持
(
こゝろもち
)
といふものは、
何
(
な
)
んとも
云
(
い
)
はれぬ
愉快
(
ゆくわい
)
である。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
少年
(
せうねん
)
にまで
寢太郎
(
ねたらう
)
と
見
(
み
)
られたかと、
私
(
わたくし
)
は
急
(
いそ
)
ぎ
清水
(
しみづ
)
に
顏
(
かほ
)
を
淨
(
きよ
)
め、
兵曹
(
へいそう
)
の
案内
(
あんない
)
に
從
(
したが
)
つて
用意
(
ようゐ
)
の
一室
(
ひとま
)
へ
來
(
き
)
て
見
(
み
)
ると、
食卓
(
しよくたく
)
の
一端
(
いつたん
)
には、
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
は二三の
重立
(
おもだ
)
つた
水兵
(
すいへい
)
を
相手
(
あひて
)
に、
談話
(
はなし
)
に
耽
(
ふけ
)
つて
居
(
を
)
つたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
臺所
(
だいどころ
)
から
清
(
きよ
)
が
出
(
で
)
て
來
(
き
)
て、
食
(
く
)
ひ
散
(
ち
)
らした
皿小鉢
(
さらこばち
)
を
食卓
(
しよくたく
)
ごと
引
(
ひ
)
いて
行
(
い
)
つた
後
(
あと
)
で、
御米
(
およね
)
も
茶
(
ちや
)
を
入
(
い
)
れ
替
(
か
)
へるために、
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
へ
立
(
た
)
つたから、
兄弟
(
きやうだい
)
は
差向
(
さしむか
)
ひになつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ミラア先生ではなく、上席の先生の一人で背の低い髮の毛の黒い人で、きちんとした服裝をしてゐたが、氣むづかしい顏付で、一つの
食卓
(
しよくたく
)
の上座に坐つてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
『や、
寢※
(
ねす
)
ぎたぞ。』と
急
(
いそ
)
ぎ
飛起
(
とびお
)
き、
衣服
(
ゐふく
)
を
更
(
あらた
)
め、
櫛髮
(
くしけづり
)
を
終
(
をは
)
つて、
急足
(
いそぎあし
)
に
食堂
(
しよくどう
)
へ
出
(
で
)
て
見
(
み
)
ると、
壯麗
(
さうれい
)
なる
食卓
(
しよくたく
)
の
正面
(
しようめん
)
には
船
(
ふね
)
の
規則
(
きそく
)
として
例
(
れい
)
のビール
樽
(
だる
)
船長
(
せんちやう
)
は
威儀
(
ゐぎ
)
を
正
(
たゞ
)
して
着席
(
ちやくせき
)
し、それより
左右
(
さゆう
)
の
兩側
(
りやうがわ
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
自分はたゞ是等の
人
(
ひと
)
と同じ
食卓
(
しよくたく
)
で、
旨
(
うま
)
さうに
午餐
(
ごさん
)
を
味
(
あぢ
)
はつて見せれば、社交上の義務は
其所
(
そこ
)
に終るものと考へた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
食卓
(
しよくたく
)
は、
人数
(
にんず
)
が
人数
(
にんず
)
だけに、左程大きくはなかつた。部屋の
広
(
ひろ
)
さに比例して、
寧
(
むし
)
ろ
小
(
ち
)
さ
過
(
すぎ
)
る位であつたが、
純白
(
じゆんぱく
)
な卓布を、取り集めた花で
綴
(
つゞ
)
つて、
其中
(
そのなか
)
に
肉刀
(
ナイフ
)
と
肉匙
(
フオーク
)
の
色
(
いろ
)
が
冴
(
さ
)
えて
輝
(
かゞや
)
いた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
食
常用漢字
小2
部首:⾷
9画
卓
常用漢字
中学
部首:⼗
8画
“食卓”で始まる語句
食卓布
食卓掛
食卓語
食卓越
食卓作法
食卓掛布