“皿小鉢”の読み方と例文
読み方割合
さらこばち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
好いあんばいに今夜は姿が見えないなと思うと、チャブ台の脚を開く音、皿小鉢さらこばちのカチャンと云う音を聞いたらぐ何処かから帰って来る。
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
茶の間に近き六尺は膳椀ぜんわん皿小鉢さらこばちを入れる戸棚となってせまき台所をいとど狭く仕切って、横に差し出すむき出しの棚とすれすれの高さになっている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そしてそれが出て行くとそこらを片着け多勢の手で夕飯の餉台ちゃぶだいとともにおはち皿小鉢さらこばちがこてこて並べられ、べちゃくちゃさえずりながら食事が始まった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)