“大卓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいたく33.3%
おおづくえ33.3%
おおテエブル33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゞる、日本橋にほんばし檜物町ひものちやう藤村ふぢむら二十七疊にじふしちでふ大廣間おほひろま黒檀こくたん大卓だいたくのまはりに、淺葱絽あさぎろ座蒲團ざぶとんすゞしくくばらせて、一人ひとり第一番だいいちばん莊重さうちようひかへてる。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
中にも際立きわだちてにぎわしきは中央なる大卓おおづくえを占めたる一群ひとむれなり。よそには男客のみなるに、ひとりここには少女おとめあり。今エキステルに伴はれてし人と目を合はせて、互に驚きたるごとし。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それが白い麻の支那服を著て、一等の談話室の、ラジオの黒い喇叭ラッパが二つ背中合せに立っている緑の大卓おおテエブルを前に控えて、ポケットから大きな眼鏡を取り出すと、白髪頭をひと振り振って両耳へ掛ける。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)