“略々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほぼ85.0%
ほゞ15.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は人間を止めて、虚心平気で宇宙を横から眺めて居る心持に成つて見ると、宇宙に於ける人間の価値は略々ほぼ次の如くである。
人類の誇大狂 (新字旧仮名) / 丘浅次郎(著)
創傷は、顱頂骨と前頭骨の縫合部に孔けられている、円い鏨型の刺傷であって、それが非常なおでこであるために、頭顱の略々ほぼ円芯に当っていた。
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
器械備付そなへつけの業、略々ほゞ成れるを以て更に之を使用すべき人物養成に向はざるべからずと、けだし今日の急務実に此一点に存す焉
その同時に起った二つの出来事に依って、事件の帰趨は、略々ほゞ判然と意識されたけれども、果してそれが、真実であるかどうか迷わなければならなかった。
オフェリヤ殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)