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凸
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でこ
ふりがな文庫
“
凸
(
でこ
)” の例文
創傷は、顱頂骨と前頭骨の縫合部に孔けられている、円い鏨型の刺傷であって、それが非常なお
凸
(
でこ
)
であるために、頭顱の
略々
(
ほぼ
)
円芯に当っていた。
後光殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
といって、もう一人並んでいた奴さんの、今度は膝ッ小僧ではなく、額のお
凸
(
でこ
)
へその火を押ッつけたものだから、同じく
大菩薩峠:25 みちりやの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
それでも、
誰
(
たれ
)
もが、
此
(
こ
)
の
御老體
(
ごらうたい
)
に
救
(
すく
)
はれた
如
(
ごと
)
くに
感
(
かん
)
じて、
盡
(
こと/″\
)
く
前者
(
ぜんしや
)
の
暴言
(
ばうげん
)
を
怨
(
うら
)
んだ。——
處
(
ところ
)
で、その
鐵棒
(
かなぼう
)
をついた
凸
(
でこ
)
がと
言
(
い
)
ふと、
右
(
みぎ
)
禪門
(
ぜんもん
)
の
一家
(
いつか
)
、……どころか、
忰
(
せがれ
)
なのだからおもしろい。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
日本の今の青年には、ぬかるみでも
凸
(
でこ
)
ぼこな道でも走破してゆく風の快味がわからない。勤勉の汗を知らない肌には当然それもわかっていない。ゆくての希望が
掴
(
つか
)
めないからだともいえよう。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大きな
才槌
(
さいづち
)
頭が顔のほうにつれて盛上ってゆき、額にかけて、そこが
庇髪
(
ひさしがみ
)
のようなお
凸
(
でこ
)
になっていた。
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
▼ もっと見る
「総花にフリ
撒
(
ま
)
いてやるというのに、そう遠慮するなら今度ぁ、
狙撃
(
ねらいうち
)
だぞ、それその前につん出た三ぴん野郎! こっちへ向け、そうら、手前のお
凸
(
でこ
)
の真中へ、一つお見舞」
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“凸”の意味
《名詞・動詞》
(トツ)(インターネットスラング)主に電話などで、社会問題となっている事柄について問い合わせや抗議をすること。電凸。動詞で「凸する」「凸る」などとも。
(出典:Wiktionary)
凸
常用漢字
中学
部首:⼐
5画
“凸”を含む語句
凸凹
凹凸
凸起
凸額
凸形
凸出
凸凹路
凸字
凸面
凸面鏡
起伏凹凸
両面凸
御凸額
小凹凸
反射凸面鏡
凸頭
凸角
凸線
凸版地図
凸坊
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