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凸
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なかだか
ふりがな文庫
“
凸
(
なかだか
)” の例文
「
遣
(
や
)
って
御覧
(
ごろう
)
じろ。」と橋の下を抜けると、たちまち川幅が広くなり、土手が著しく低くなって、一杯の潮は
凸
(
なかだか
)
に
溢
(
あふ
)
れるよう。
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その優しく愛らしく、
些
(
ちと
)
の
塵滓
(
じんし
)
を留めざる美しさは、名匠ラフアエロが空想中の女子の如し。
烏木
(
こくたん
)
の光ある髮は、美しく
凸
(
なかだか
)
なる額を圍めり。深黒なる瞳には、名状すべからざる表情の力あり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
殊に人立の中のこと、
凹
(
へこ
)
まされた
面
(
つら
)
は
握拳
(
にぎりこぶし
)
へ
凸
(
なかだか
)
になって
顕
(
あら
)
われ、支うる者を三方へ振飛ばして、正面から門附の胸を
掴
(
つか
)
んだ。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
右の一軒家の軒下に、こう崩れかかった
区劃石
(
くぎりのいし
)
の上に、ト天を
睨
(
にら
)
んだ、腹の上へ両方の
眼
(
まなこ
)
を
凸
(
なかだか
)
、シャ! と構えたのは
蟇
(
ひきがえる
)
で——手ごろの
沢庵圧
(
たくあんおし
)
ぐらいあろうという
曲者
(
くせもの
)
。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
たらたらと
漆
(
うるし
)
のような腹を
正的
(
まとも
)
に、
甲
(
こうら
)
に濡色の
薄紅
(
うすべに
)
をさしたのが、
仰向
(
あおむ
)
けに
鰓
(
あぎと
)
を
此方
(
こなた
)
へ、むっくりとして、そして頭の
尖
(
さき
)
に黄色く輪取った、その目が
凸
(
なかだか
)
にくるりと見えて
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
と
指
(
ゆびさ
)
したのは、
蜘蛛
(
くも
)
の
囲
(
い
)
の間にかかって、一面
漆
(
うるし
)
を塗ったように古い額の、
胡粉
(
ごふん
)
が白くくっきりと残った、
目隈
(
めぐま
)
の蒼ずんだ中に、
一双虎
(
いっそうとら
)
のごとき
眼
(
まなこ
)
の光、
凸
(
なかだか
)
に
爛々
(
らんらん
)
たる、一体の
般若
(
はんにゃ
)
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“凸”の意味
《名詞・動詞》
(トツ)(インターネットスラング)主に電話などで、社会問題となっている事柄について問い合わせや抗議をすること。電凸。動詞で「凸する」「凸る」などとも。
(出典:Wiktionary)
凸
常用漢字
中学
部首:⼐
5画
“凸”を含む語句
凸凹
凹凸
凸起
凸額
凸形
凸出
凸凹路
凸字
凸面
凸面鏡
起伏凹凸
両面凸
御凸額
小凹凸
反射凸面鏡
凸頭
凸角
凸線
凸版地図
凸坊
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