トップ
>
凸額
>
おでこ
ふりがな文庫
“
凸額
(
おでこ
)” の例文
骸骨
(
コツ
)
を渋紙で
貼
(
は
)
り固めてワニスで塗り上げたような黒光りする
凸額
(
おでこ
)
の奥に、
硝子玉
(
ガラスだま
)
じみたギラギラする
眼球
(
めだま
)
が
二個
(
ふたつ
)
コビリ付いている。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
彼は
碌々
(
ろくろく
)
話も交えない労働者らの間にあって、人
馴
(
な
)
れない
気圧
(
けお
)
されたような様子をしてる
凸額
(
おでこ
)
の少年の病的な顔つきを、始終観察していた。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
考え深そうな
凸額
(
おでこ
)
が黙々としていた。然しその下から覗いてる眼に、困ったような色が浮んでいた。いやに隠してるのだな、と周平は思った。
反抗
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
骸骨を
渋紙
(
しぶがみ
)
で貼り固めてワニスで塗上げたような黒いガッチリした
凸額
(
おでこ
)
の下に、
硝子球
(
ガラスだま
)
じみたギョロギョロする眼玉が二つコビリ付いている。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
頭の大きなわりに
細
(
ほっ
)
そりとした体躯、
凸額
(
おでこ
)
の中から睥めるように物を見る眼、小鼻の小さな高い鼻、細い腕、長い指、それらが変に不気味だった。
反抗
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
前髪を掌で後ろになで上げて、いい
生際
(
はえぎわ
)
だと云った。そして次には、大きな
凸額
(
おでこ
)
だと云った。「大きなお
目
(
めめ
)
だこと、」と云いながら、その眼瞼に接吻した。
子を奪う
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
隆吉の高い
凸額
(
おでこ
)
が瀬戸物のようにこちこちして見えた。窶れてほっそりとした頬の中に、高く薄い鼻がすっと通っていた。周平はそれを見てると変な気になった。
反抗
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
順造はそっと寄っていって、順一の円っこい
凸額
(
おでこ
)
に一寸手をやってみた。ふうわりした温かさがあった。
幻の彼方
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
下卑た
凸額
(
おでこ
)
の下に、どんよりした眼が凹んでいたが、口許のあたりに、濡いのある初々しさが漂っていて、だらりと餉台の上に投げ出されてる、手首から指先の肉附など
悪夢
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
馬鹿に大きな
凸額
(
おでこ
)
の下に、頣の尖った長い顔がついていた。
幻の彼方
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
円っこい
凸額
(
おでこ
)
だった。
幻の彼方
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
凸
常用漢字
中学
部首:⼐
5画
額
常用漢字
小5
部首:⾴
18画
“凸”で始まる語句
凸凹
凸
凸起
凸出
凸形
凸面
凸字
凸凹路
凸面鏡
凸助