“よら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヨラ
語句割合
余等62.5%
6.3%
6.3%
与良6.3%
予等6.3%
6.3%
夜良6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お前の妻ノブ子の行為はくに察知していたところであるが、余等よらは逆に彼女の手を利用し、虚偽の暗号電報を彼女に盗読せしめて
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
きいて大きによろこび是迄何事によらず御うんつよき吉兵衞樣の商賣初しやうばいはじめといひ天神丸の新艘卸しんざうおろ傍々かた/″\以て御商賣しやうばい御利運ごりうんに疑ひなしお目出度めでたし/\といはひつゝ吉兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
寅刻なゝつに立て千住大橋迄は未だくらき中に來れども春の夜の明やす掃部宿かもんじゆくかゝる時は早白々とけ渡りやゝ人面ひとがほも見ゆる頃思ひもよらうしろより吾助まてと聲を掛られ驚きながら見返る處を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
以て歸らんことは思ひもよら如何いかゞはせんと座中を見廻すに是幸ひかたはらに文右衞門の煙草盆たばこぼんありしかば其の中へ右の金子二十五兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一向にわきまへずして感應院後住ごぢうの儀は存じもよらず爰にさればひとつの御願ひあり何卒當年たうねんより五ヶ年の間諸國修行致し諸寺しよじ諸山しよざん靈場れいぢやうふみ難行苦行を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
だ校長先生には御話しませんでしたが、小諸こもろ与良よらといふ町には私の叔父が住んで居ます。其町はづれに蛇堀川じやぼりがはといふ沙河すながはが有まして、橋を渡ると向町になる——そこが所謂いはゆる穢多町です。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
予等よらは芸術の士なるが故に、如実によじつに万象をざるべからず。少くとも万人の眼光を借らず、予等の眼光を以て見ざる可らず。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かくつぶやきつつ庭下駄を引掛ひきかけ、急ぎ行きて、その想へるやうに燈籠によらしめ、頬杖をつかしめ、空を眺めよと教へて、たもとしわめるをべ、すそもつれを引直し、さて好しと、すこし退きて姿勢を見るとともに
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
天の露いよよ繁みか後の野に馬放たれて涼しこの夜良よら
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)