“小諸”の読み方と例文
読み方割合
こもろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
駅へついてみて、私は長野か小諸こもろか、どこかあの辺を通過してゐる夜中よなかに、姉は彼女の七十年の生涯しやうがいに終りを告げたことを知つた。
町の踊り場 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
小諸こもろ辺の地理にも委敷くはしい様子から押して考へると、何時いつ何処で瀬川の家の話を聞かまいものでもなし、広いやうで狭い世間の悲しさ
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
そんななかで、五郎は、もと小諸こもろで藝者に出てゐて、二年ほど前からすこし體をこはして東京に歸つてゐたおしげといふ女を家内にした。
ふるさとびと (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)