よっ)” の例文
そとは面白いが、勘ちゃんが厭だ。と云って、内でお祖母ばあさんとにらめッこも詰らない。そこで、お隣のおみっちゃんにお向うのおよっちゃんを呼んで来る。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
私も大阪へ行きさえすれば、こんなことしていないでもいいのやけれど、ここもよっちゃんが旅から帰ってくると、いっしょにやりたいようなことも言うし……。それもやるとすれば、少しお金を
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
あのね、よっちゃんに出てもらう事にしたの。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
と団さんが女中のおよっさんを褒めた。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
私は、国に居る時分は、お向うのおよっちゃん——子供の時分に飯事ままごとをして遊んだ、あのおよっちゃんが好きだった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
烟草盆たばこぼんのおよっちゃんが真面目腐って、貴方あなた、御飯をお上ンなさいなと云う。アイと私が返事をする。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)