“平太夫”の読み方と例文

読み方	割合
へいだゆう	100.0%

へいだゆう

危くつき当りそうになった摩利信乃法師（まりしのほうし）は、咄嗟（とっさ）に身を躱（かわ）しましたが、なぜかそこに足を止めて、じっと平太夫（へいだゆう）の姿を見守りました。

邪宗門 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

そこにはあの平太夫（へいだゆう）が高扇（たかおうぎ）を使いながら、欄干に身をよせかけて、例の摩利信乃法師（まりしのほうし）と一しょに、余念なく何事か話して居（お）るではございませんか。

邪宗門 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

平太夫（へいだゆう）と申します私（わたくし）くらいの老侍（おいざむらい）が、これも同じような藤の枝に御文を結んだのを渡したなり、無言でまた、その扉をぴたりと閉めてしまいました。

邪宗門 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

平	常用漢字 小３ 部首:⼲ 5画
太	常用漢字 小２ 部首:⼤ 4画
夫	常用漢字 小４ 部首:⼤ 4画