“平太郎”の読み方と例文
読み方割合
へいたろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平太郎へいたろうがおやじの石塔せきとうを建てたから見にきてくれろと頼みにきたとある。行ってみると、木も草もはえていない庭の赤土のまん中に、御影石みかげいしでできていたそうである。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
兵衛はすでに平太郎へいたろう一人のかたきではなく、左近さこんの敵でもあれば、求馬もとめの敵でもあった。が、それよりも先にこの三年間、彼に幾多の艱難をめさせた彼自身の怨敵おんてきであった。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)