“平太”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へいた75.0%
へいだ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清盛は晩年に出家して入道にゅうどうとなっている。一般の先入主では、平太へいた清盛だの、大弐だいに清盛だの、参議清盛などと時代別に呼ばれるよりも浄海入道じょうかいにゅうどうのほうが通りがいい。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中江川平太夫は白虎びゃっこ平太へいたと異名を取った大盗賊で、三十代に傷寒しょうかんを患って頭の毛は真っ白になりましたが、年はまだ四十そこそこ、ヨボヨボどころか恐ろしい体術の達人で、猿のようにはりを渡り
御目おんめにかかるは今がはじめて。これは大内平太へいだとて元は北畠の手の者じゃ。秩父刀禰とはかねてより陣中でしたしゅうした甲斐に、申し残されたことがあって……」
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)