かわ)” の例文
草を苅るには、朝露のかわかぬ。露にそぼぬれた寝ざめの草は、鎌の刃を迎へてさく/\切れて行く。
草とり (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
草を苅るには、朝露のかわかぬ。露にそぼぬれた寝ざめの草は、鎌の刃を迎えてさく/\切れて行く。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「うけてか」と片頬かたほめる様は、谷間のひめ百合ゆりに朝日影さして、しげき露のあとなくかわけるが如し。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)