“変化（かわ）” の例文
旧字：變化
「禅師さま、人間ほどわからぬものはございません。そのような阿闍利さまのお人がらが、にわかに変化（かわ）ってしまったのでございます。」
あじゃり (新字新仮名) ／ 室生犀星(著)
それにしても何という変化（かわ）った人だろうと、笏は自宅の方へ引きかえそうとした。
後の日の童子 (新字新仮名) ／ 室生犀星(著)
と、何かこう変化（かわ）った事が起きて居はしないか。それとも毎時（いつも）のように壁の方を
香爐を盗む (新字新仮名) ／ 室生犀星(著)
娘の顔は美しいなりでその美しさが悲しそうに変化（かわ）ってゆきそうだった。
みずうみ (新字新仮名) ／ 室生犀星(著)
「苦しんでいる時は、すぐ目の色が変化（かわ）ってしまうね。」
或る少女の死まで (新字新仮名) ／ 室生犀星(著)