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皮
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かわ
ふりがな文庫
“
皮
(
かわ
)” の例文
そうすればきもは、あの
旅
(
たび
)
の
薬屋
(
くすりや
)
に
高
(
たか
)
く
売
(
う
)
れるし、
肉
(
にく
)
は、
村
(
むら
)
じゅうのものでたべられるし、
皮
(
かわ
)
は
皮
(
かわ
)
で、お
金
(
かね
)
にすることができるのだ。
猟師と薬屋の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その男は、
丘
(
おか
)
をこえて、ブランブルハースト
駅
(
えき
)
から
歩
(
ある
)
いてきたとみえ、あつい
手袋
(
てぶくろ
)
をはめた手に、黒いちいさな
皮
(
かわ
)
かばんをさげていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
けれども、おかみさんはまだ
満足
(
まんぞく
)
してはいませんでした。おかみさんは
欲
(
よく
)
の
皮
(
かわ
)
がつっぱって、どうしてもねむることができません。
漁師とそのおかみさんの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
犬
(
いぬ
)
の
皮
(
かわ
)
をかぶって、おせんの
裸
(
はだか
)
を
思
(
おも
)
う
存分
(
ぞんぶん
)
見
(
み
)
た
上
(
うえ
)
に
写
(
うつ
)
し
取
(
と
)
って
来
(
く
)
るなんざ、
素人
(
しろうと
)
にゃ、
鯱鉾立
(
しゃちほこだち
)
をしても、
考
(
かんが
)
えられる
芸
(
げい
)
じゃねえッてのよ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
タネリが
指
(
ゆび
)
をくわいてはだしで
小屋
(
こや
)
を出たときタネリのおっかさんは前の草はらで
乾
(
かわ
)
かした
鮭
(
さけ
)
の
皮
(
かわ
)
を
継
(
つ
)
ぎ合せて
上着
(
うわぎ
)
をこさえていたのです。
サガレンと八月
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
又
(
また
)
お
履物
(
はきもの
)
は
黒塗
(
くろぬり
)
りの
靴
(
くつ
)
見
(
みた
)
いなものですが、それは
木
(
き
)
の
皮
(
かわ
)
か
何
(
なん
)
ぞで
編
(
あ
)
んだものらしく、そう
重
(
おも
)
そうには
見
(
み
)
えませんでした……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
年久しく
風霜
(
ふうそう
)
と闘うて
皮
(
かわ
)
は大部分
剥
(
は
)
げ、葉も落ちて、
老骨
(
ろうこつ
)
稜々
(
りょうりょう
)
たる
大蝦夷松
(
おおえぞまつ
)
が唯一つ峰に
突立
(
つった
)
って居るのであった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
世の中に真面目は、どんなものか一生知らずに済んでしまう人間がいくらもある。
皮
(
かわ
)
だけで生きている人間は、
土
(
つち
)
だけで出来ている人形とそう違わない。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「いや、どうも。びっくりしたとたんに、
化
(
ばけ
)
の
皮
(
かわ
)
がはがれるとは、われながら大失敗でありました。はははは」
火薬船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
すると、
鬼
(
おに
)
はびっくりして、あわてて
頭
(
あたま
)
の
皮
(
かわ
)
をそっくり
子供
(
こども
)
の
手
(
て
)
に
残
(
のこ
)
したまま、にげて行ってしまいました。
雷のさずけもの
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そのつど友人の心事や性格を疑うごときは不見識のはなはだしきものなれば、つねづね、なにものにも
表
(
おもて
)
と
裏
(
うら
)
と、
外
(
そと
)
と
内
(
うち
)
と、
皮
(
かわ
)
と
肉
(
にく
)
との別あるを心得ておきたい。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「いや、いかに忠義を
装
(
よそお
)
うても、最後の
土壇場
(
どたんば
)
へ来ると、
化
(
ば
)
けの
皮
(
かわ
)
も
剥
(
は
)
がずにいられなくなるのだろう」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
森の中で美しい果物を見つけたり、川の中できれいな魚を見つけたりすると、長いくちばしが先にそれをつっついて、短いくちばしには、
皮
(
かわ
)
や
骨
(
ほね
)
しかくれなかった。
金の目銀の目
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
飲む水だけは、やっと出口のあたりで見つけたけれど、食べるものといったら、パンの
皮
(
かわ
)
ひとつ落ちていない。
今朝
(
けさ
)
から、もう十ぺんも、おかあさんを起しに行ってみた。
キリストのヨルカに召された少年
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
お
台屋
(
だいや
)
のかたでは、源四郎の
細君
(
さいくん
)
お
政
(
まさ
)
とまま
母
(
はは
)
と
若
(
わか
)
いやとい
女
(
おんな
)
との三人が、なにかまじめに話をしながら、まま
母
(
はは
)
ははすの
皮
(
かわ
)
をはぎ、お政と女はつと
豆腐
(
どうふ
)
をこしらえてる。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「ふんぎりもつかず、引っこみもつかずにうろうろしているもんですから、何のことはないお蘭さんの投げた株を引受けて、追敷きを食わされ通し……全くいい
面
(
つら
)
の
皮
(
かわ
)
ですわ」
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
或
(
あるい
)
は後年に
至
(
いたっ
)
て大老
井伊掃部頭
(
いいかもんのかみ
)
は開国論を唱えた人であるとか開国主義であったとか云うような事を、世間で
吹聴
(
ふいちょう
)
する人もあれば
書
(
ほん
)
に
著
(
あら
)
わした者もあるが、開国主義なんて
大嘘
(
だいうそ
)
の
皮
(
かわ
)
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
一
(
ひ
)
と
皮
(
かわ
)
剥けば、
欧羅巴
(
ヨーロッパ
)
人の骨も、日本人の骨も同様である。一と皮剥けば、骨どころでない、肉も血も同じことであるのである。しかし、旧来の慣習はそういう工合になっているのである。
平和事業の将来
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
其時
(
そのとき
)
最後の痛苦の絶叫、と見ると、
苛
(
さいな
)
まるゝ
婦人
(
おんな
)
の下着、樹の枝に届くまで、すツくりと立つたので、我を忘れて
突立
(
つった
)
ち
上
(
あが
)
ると、
彼方
(
かなた
)
はハタと又
僵
(
たお
)
れた、今は
皮
(
かわ
)
や破れけん、
枯草
(
かれくさ
)
の白き上へ
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
途中
(
とちう
)
大なる
蝮蛇
(
まむし
)
の路傍に
蜿蜒
(
えん/\
)
たるあり、之を
逐
(
お
)
へば忽ち
叢中
(
さうちう
)
に
隠
(
かく
)
る、警察署の小使某
独
(
ひと
)
り叢中に
分
(
わ
)
け
入
(
い
)
り、
生擒
(
せいきん
)
して右手に
提
(
ひつさ
)
げ
来
(
きた
)
る、衆其
巧
(
たく
)
に
服
(
ふく
)
す、此に於て河岸に出でて火を
焚
(
た
)
き蝮の
皮
(
かわ
)
を
剥
(
は
)
ぎ
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
皮
(
かわ
)
を きたるもの てらの なかに はいるべからず
一休さん
(新字新仮名)
/
五十公野清一
(著)
パイの
皮
(
かわ
)
冬 第三百十七 パイの皮
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
狸
(
たぬき
)
の
皮
(
かわ
)
探偵夜話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
バナナの
皮
(
かわ
)
は、
若
(
わか
)
い
男
(
おとこ
)
と
女
(
おんな
)
とが、
楽
(
たの
)
しそうに
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
い、
笑
(
わら
)
っている
声
(
こえ
)
をききますと、
急
(
きゅう
)
に
産
(
う
)
まれた、
南
(
みなみ
)
の
故郷
(
こきょう
)
が
恋
(
こい
)
しくなりました。
河水の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さいきん、
福
(
ふく
)
の
皮
(
かわ
)
をかぶった子どもが生まれました。こういう子どもは、なにをやってもいい
運
(
うん
)
にめぐまれているものです。
三本の金の髪の毛をもっている鬼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「
馬鹿
(
ばか
)
をいわッし。おいらが
何
(
な
)
んで、
牛
(
うし
)
の
皮
(
かわ
)
に
用
(
よう
)
があるんだ。もっともこの
薬罐
(
やかん
)
の
傍
(
そば
)
へ
鼻
(
はな
)
を
押
(
お
)
ッつけて、よく
嗅
(
か
)
いで見ねえ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
そこでみんなは青いりんごの
皮
(
かわ
)
をむきはじめました。山男もむいてたべました。そして
実
(
み
)
をすっかりたべてからこんどはかまどをぱくりとたべました。
紫紺染について
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そなたも
知
(
し
)
る
蛇
(
へび
)
の
脱殻
(
ぬけがら
)
——
丁度
(
ちょうど
)
あれに
似
(
に
)
た
薄
(
うす
)
い
薄
(
うす
)
い
皮
(
かわ
)
が、
竜神
(
りゅうじん
)
の
躯
(
からだ
)
から
脱
(
ぬ
)
けて
落
(
お
)
ちるのじゃ。
竜神
(
りゅうじん
)
は
通例
(
つうれい
)
しッとりした
沼地
(
ぬまち
)
のような
所
(
ところ
)
でその
皮
(
かわ
)
を
脱
(
ぬ
)
ぎすてる……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ここの
渓流
(
けいりゅう
)
では
砂金
(
さきん
)
がとれる、砂金をうって
鎧
(
よろい
)
小太刀
(
こだち
)
の
金具
(
かなぐ
)
をつくる少女があり、そうかと思うと、
皮
(
かわ
)
をついで
絹糸
(
きぬいと
)
で、
武具
(
ぶぐ
)
の
草摺
(
くさず
)
りをよろっている
家
(
うち
)
も見える。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
毎日
(
まいにち
)
犬
(
いぬ
)
を
連
(
つ
)
れて山の中に
入
(
はい
)
って、
猪
(
いのしし
)
や
鹿
(
しか
)
を
追
(
お
)
い
出
(
だ
)
しては、
犬
(
いぬ
)
にかませて
捕
(
と
)
って
来
(
き
)
て、その
皮
(
かわ
)
をはいだり、
肉
(
にく
)
を
切
(
き
)
って
売
(
う
)
ったりして、
朝晩
(
あさばん
)
の
暮
(
く
)
らしを
立
(
た
)
てていました。
忠義な犬
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ピートこそ、いい
面
(
つら
)
の
皮
(
かわ
)
だった。そのころ、機は高度をだんだん低めて、着陸の用意にかかっていた。
地底戦車の怪人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
けれどもなんとか始末をしなくちゃあならねえ、せっかくここまで漕ぎつけたところで、ここで
化
(
ばけ
)
の
皮
(
かわ
)
が剥げたんじゃあ、宝の山へ入って馬の皮を持たせられるようなものだ。
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「そんな
出鱈目
(
でたらめ
)
をいってもし相手が読んでいたらどうするつもりだ」あたかも人を
欺
(
あざむ
)
くのは
差支
(
さしつかえ
)
ない、ただ
化
(
ばけ
)
の
皮
(
かわ
)
があらわれた時は困るじゃないかと感じたもののごとくである。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
だが、ついに
化
(
ば
)
けの
皮
(
かわ
)
のはがれるときがきたんだ。アイピング村の
連中
(
れんちゅう
)
は、そいつが
透明人間
(
とうめいにんげん
)
とわかったので、
大格闘
(
だいかくとう
)
をやってつかまえようとしたが、なにしろ
相手
(
あいて
)
の
姿
(
すがた
)
はみえないんだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
皮
(
かわ
)
ナマス 夏 第百三十九 鯛料理
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
皮
(
かわ
)
もんどう
一休さん
(新字新仮名)
/
五十公野清一
(著)
船
(
ふね
)
から
下
(
お
)
りた三
人
(
にん
)
のものは、
目
(
め
)
ばかり
鋭
(
するど
)
く
光
(
ひか
)
って、ひげは
黒
(
くろ
)
く、
頭髪
(
かみ
)
はのびて、ほとんど、
骨
(
ほね
)
と
皮
(
かわ
)
ばかりにやせ
衰
(
おと
)
えていたのです。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さてこの
夫婦
(
ふうふ
)
の
家
(
うち
)
の
前
(
まえ
)
の
庭
(
にわ
)
に、一
本
(
ぽん
)
の
杜松
(
としょう
)
がありました。
或
(
あ
)
る
日
(
ひ
)
、
冬
(
ふゆ
)
のことでしたが、おかみさんはこの
樹
(
き
)
の
下
(
した
)
で、
林檎
(
りんご
)
の
皮
(
かわ
)
を
剥
(
む
)
いていました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
またせっかくむいたそのきれいな
皮
(
かわ
)
も、くるくるコルク
抜
(
ぬ
)
きのような形になって
床
(
ゆか
)
へ
落
(
お
)
ちるまでの間にはすうっと、
灰
(
はい
)
いろに光って
蒸発
(
じょうはつ
)
してしまうのでした。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
日ごろ憎悪する相手にめぐりあって、いきなりその
面
(
つら
)
の
皮
(
かわ
)
へツバしてかかるように、彼は
罵
(
ののし
)
り出した。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「でも、あそこへいけば、かならずつかまって、取調べをうけるにきまっているんですからねえ、そうすると、
化
(
ば
)
けの
皮
(
かわ
)
がはがれますから、えらいことになりますよ」
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それに
違
(
ちげ
)
えねえやな。でえいち、
外
(
ほか
)
にあんな
匂
(
におい
)
をさせる
家業
(
かぎょう
)
が、ある
筈
(
はず
)
はなかろうじゃねえか。
雪駄
(
せった
)
の
皮
(
かわ
)
を、
鍋
(
なべ
)
で
煮
(
に
)
るんだ。
軟
(
やわ
)
らかにして、
針
(
はり
)
の
通
(
とお
)
りがよくなるようによ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
夜
(
よ
)
がすっかり
明
(
あ
)
けはなれると、みんなが
心配
(
しんぱい
)
して
見
(
み
)
に
来
(
き
)
ました。そして
子供
(
こども
)
がとくいらしく、
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
のついた
鬼
(
おに
)
の
頭
(
あたま
)
の
皮
(
かわ
)
を
振
(
ふ
)
り
回
(
まわ
)
すのを
見
(
み
)
て、ますますびっくりしました。
雷のさずけもの
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
身代りに倒された方こそいい
面
(
つら
)
の
皮
(
かわ
)
だ、この面の皮をいったいどうしてくれるんだ
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
バナナの
皮
(
かわ
)
とつえとは、それからも、まだ
河水
(
かわみず
)
について
流
(
なが
)
されていったのです。しかし、
彼
(
かれ
)
らは、まだ
希望
(
きぼう
)
を
捨
(
す
)
てませんでした。
河水の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この女があるときひとりの男の子を生みましたが、その子は頭に
(1)
〈
福
(
ふく
)
の
皮
(
かわ
)
〉をかぶって生まれてきました。
三本の金の髪の毛をもっている鬼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「あん。」達二は、
垣根
(
かきね
)
のそばから、
楊
(
やなぎ
)
の
枝
(
えだ
)
を一本
折
(
お
)
り、青い
皮
(
かわ
)
をくるくる
剥
(
は
)
いで
鞭
(
むち
)
を
拵
(
こしら
)
え、
静
(
しずか
)
に牛を追いながら、上の原への
路
(
みち
)
をだんだんのぼって行きました。
種山ヶ原
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そのはずみに、相手のかぶっていた
獣
(
けもの
)
の
皮
(
かわ
)
が、
勢
(
いきお
)
いよく、蛾次郎の手に引きはがれたので
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
皮
(
かわ
)
でもはいで、わたしがもらって、
売
(
う
)
ろうかと思うのですが、
旅
(
たび
)
の
途中
(
とちゅう
)
ではそれもできないし、そうかといってこのまま
往来
(
おうらい
)
に
捨
(
す
)
てておくこともできないので、どうしたものか
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
いい
面
(
つら
)
の
皮
(
かわ
)
なのは米友であります。米友の背が低いから子供に見誤ったものか、或いはこの驚きに紛れて
逆上
(
のぼせ
)
てしまったものか、誰ひとり米友にお礼を言うことに気がつきませんでした。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“皮”の意味
《名詞》
(かわ)動植物の表面をおおい、内部を保護するもの。表皮。皮膚(動物の場合)。
(かわ)中身をおおい、包みとしてはたらく構造。またそのもの。
(かわ)人物や物事の本性を包み隠すような表面的性質。
(出典:Wiktionary)
皮
常用漢字
小3
部首:⽪
5画
“皮”を含む語句
皮剥
皮膚
外皮
皮肉
毛皮
生皮
上皮
羊皮
表皮
鞣皮
檜皮葺
松皮疱瘡
草根木皮
毛皮外套
雁皮紙
面皮
鉄面皮
皮革
鰐皮
獣皮
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