“鞣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なめ87.1%
なめし6.5%
かわ3.2%
なめしがわ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伝吉はかの生皮をなめしてしまったが、なんとか理窟をつけていて、素直にそれをこっちへ渡そうとしないので、六三郎は腹を立てた。
半七捕物帳:29 熊の死骸 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
或る朝、みのえは赤いなめし皮の財布から五十銭出し、小さい一つの花束を買った。桶屋の前で、みのえの小学校で体操を教えた教師に出会った。桃色のカーネーション、アスパラガス、紅毬薔薇ばら
未開な風景 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
そして、かわ外套の茶色っぽい艷だの、女がかぶっているクリーム色のショールの上の赤や黒のバラの花模様を浮立たせている。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
オロチョン人の手製に成った馴鹿トナカイなめしがわの鞄や、財布——それは太い色糸で不細工に稚拙に装飾してあった——白樺の皮鍋、アイヌの厚司あつし模様のついたすげの手提げ
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)