“栢(カヘ)” の例文
ほんの苗木ぢやつた栢(カヘ)が、此ほどの森になつたものな。畏(コハ)かつたぞよ。此墓のみ魂(タマ)が、河内安宿部(アスカベ)から石擔(モ)ちに來て居た男に、憑いた時はなう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
ほんの苗木ぢやつた栢(カヘ)が、此ほどの森になつたものな。畏(コハ)かつたぞよ。此墓のみ魂(タマ)が、河内安宿部(アスカベ)から石擔(モ)ちに來て居た男に、憑いた時はなう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ほんの苗木ぢやつた栢(カヘ)が、此(コレ)ほどの森になつたものな。畏(コハ)かつたぞよ。此墓のみ魂(タマ)が、河内安宿部(アスカベ)から石担(モ)ちに来て居た男に、憑(ツ)いた時はなう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山蘰(ヤマカヅラ)として、祓へのしるしになる寄生木(ホヨ)・栢(カヘ)・ひかげ・裏白の葉などがあり、採り物として、けづり花(鶯や粟穂・稗穂・けづりかけとなる)・杖などがあつた。
當麻路(タギマヂ)である。一降りして又、大降(クダ)りにかゝらうとする處が、中だるみに、やゝ坦(ヒラタ)くなつてゐた。梢の尖つた栢(カヘ)の木の森。半世紀を經た位の木ぶりが、一樣に揃つて見える。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
道は白々と廣く、夜目には、芝草の蔓(ハ)つて居るのすら見える。當麻路(タギマヂ)である。一降りして又、大降(クダ)りにかゝらうとする處が、中だるみに、やゝ坦(ヒラタ)くなつてゐた。梢の尖つた栢(カヘ)の木の森。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
初春の飾りに使ふ栢(カヘ)(榧)も、変化の意で、元へ戻る、即、回・還の意味である。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
道は白々と広く、夜目には、芝草の蔓(ハ)つて居るのすら見える。当麻路(タギマヂ)である。一降りして又、大降(クダ)りにかゝらうとする処が、中だるみに、やゝ坦(ヒラタ)くなつてゐた。梢の尖(トガ)つた栢(カヘ)の木の森。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)