遺児いじ)” の例文
旧字:遺兒
年寄りはそれは御苦労なこったという顔をしてうなずいて、その節榑立ふしくれだった指さきで、もとの同僚の遺児いじの頬を不憫そうに撫でた。トシは人見知りをしない子で、すぐあいそ笑いをした。
夕張の宿 (新字新仮名) / 小山清(著)