遺書ゆゐしよ)” の例文
あれは快よくめいする事が出来ると遺書ゆゐしよにも有つたと言ふでは無いか、あれはいさぎよくこの世を思ひ切つたので、お前の事も合せて思ひ切つたので決して未練は残してゐなかつたに
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
既に其事それは人も知つてゐる事なり遺書ゆゐしよによつて明かでは無いか、考へ直して正気に成つて、そのの事はお前の心に任せるから思ふままの世を経るが宜い、御両親のある事を忘れないで
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)