“かきおき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遺書85.1%
書置12.2%
遺言1.4%
遺言書1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斯の如くの遺書かきおきを越前守殿きかれ如何にもあはれの事に思はれしかば心中に扨は其島が殺されし死骸は思當おもひあたりし事も有とて考へ居られけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その事に就きまして、主人に書置かきおきも致しましたやうな次第で、既に覚悟をきはめましたきはまで、心懸こころがかりと申すのは、唯そればかりなので御座いました。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
昔は、この女がまた別の男と心中の相談をして遺言かきおきを書いているところを、よく知り抜いていながら助けようともしなかった。
「父の遺言書かきおきです……その新聞記事を便りにして探し出したのです」
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)