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かきおき
ふりがな文庫
“
書置
(
かきおき
)” の例文
買取
(
かひとり
)
見
(
み
)
るに同じく
漏居
(
もれゐ
)
ければ十兵衞
不審
(
いぶかり
)
ながら立歸りしが其夜に至り
子息
(
せがれ
)
庄左衞門
逐電
(
ちくでん
)
せし事を始て聞知り
切齒
(
はがみ
)
を爲て怒り歎きしが夜中に
書置
(
かきおき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その事に就きまして、主人に
書置
(
かきおき
)
も致しましたやうな次第で、既に覚悟を
極
(
きは
)
めました
際
(
きは
)
まで、
心懸
(
こころがかり
)
と申すのは、唯そればかりなので御座いました。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「いや、よそう。兄さんは、危険だから早くふもとへひきあげろと
書置
(
かきおき
)
してある。さあ早く穴を出ようや」
雪魔
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
こんな顔になり其の顔で私の胸倉を取って
悋気
(
りんき
)
をしますから
居
(
い
)
られませんので、私が豊志賀の
家
(
うち
)
を駈出した跡で師匠が狂い
死
(
じに
)
に死にましたので、死ぬ時の
書置
(
かきおき
)
に
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お蝶は一通の
書置
(
かきおき
)
を残していたので、それが自殺であることは疑うべくもなかったが、その書置は母にあてた簡単なもので、自分は子細あって死ぬから不孝はゆるしてくれ
有喜世新聞の話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
それは夫人が夫博士に宛てた一通の
書置
(
かきおき
)
であって中の文句は、永年の肺病で、自分も苦しみ、周囲にも迷惑を掛けていることが、最早や耐えられなくなったから、茲に覚悟の自殺をとげる。
一枚の切符
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それが頼みにしにくくなってのち、
書置
(
かきおき
)
という風習が次第に行われた。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
見る
行燈
(
あんどう
)
の
臺
(
だい
)
の上に
書置
(
かきおき
)
の事と記したる一
封
(
ぷう
)
ありて然も之れ娘お光の
手跡
(
しゆせき
)
なれば一目見るより大きに驚き直に
飛起
(
とびおき
)
封じ目を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其の
書置
(
かきおき
)
に、私は老年の病気だから
明日
(
あす
)
が日も知れん、
若
(
も
)
し私が
亡
(
な
)
い
後
(
のち
)
は家督相続は惣二郎、又弟惣吉は相当の処へ惣二郎の
眼識
(
めがね
)
を以て養子に遣って呉れ、
形見分
(
かたみわけ
)
は是々
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
渡
(
わた
)
し
殘
(
のこり
)
六十兩は
己
(
おのれ
)
が
物
(
もの
)
とし是迄に
掠取
(
かすめとり
)
し金と合せ見るに今は七百兩餘に成ければ
最早
(
もはや
)
長居
(
ながゐ
)
は成難しと或日
役所
(
やくしよ
)
にて
態
(
わざ
)
と
聊
(
いさゝ
)
かの
不調法
(
ぶてうはふ
)
を仕出し主人へ申譯
立難
(
たちがた
)
しとて
書置
(
かきおき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
慄
(
ふる
)
えながら新吉は伯父と同道で七軒町へ帰りまして、
是
(
こ
)
れから
先
(
ま
)
ず早桶を
誂
(
あつら
)
え
湯灌
(
ゆかん
)
をする事になって、蒲団を上げ様とすると、蒲団の間に
揷
(
はさ
)
んであったのは豊志賀の
書置
(
かきおき
)
で
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あの御新造様も大旦那様もお
逝去
(
かくれ
)
になりました、それに御養子はいまだにお
独身
(
ひとり
)
で御新造も持たず、貴方がお
出
(
いで
)
遊ばしてから
後
(
あと
)
で、
書置
(
かきおき
)
が御新造様の手箱の
引出
(
ひきだし
)
から出ましたので
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
左様な事を申さず早く
往
(
ゆ
)
け、もし此の事が人の耳に
入
(
い
)
りなば飯島の家に係わる大事、
悉
(
くわ
)
しい事は
書置
(
かきおき
)
に有るから早く
行
(
ゆ
)
かぬか、これ孝助、一旦
主従
(
しゅうじゅう
)
の因縁を結びし事なれば、
仇
(
あだ
)
は仇恩は恩
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
書
常用漢字
小2
部首:⽈
10画
置
常用漢字
小4
部首:⽹
13画
“書”で始まる語句
書
書物
書肆
書籍
書翰
書付
書生
書棚
書割
書斎