“ゆいごん”の漢字の書き方と例文
語句割合
遺言100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遺言ゆいごんによって、ベートーヴェンの墓のかたわらに葬られたが、それが三十一歳で夭折ようせつした、稀代きだいの天才のせめてもの満足であったことであろう。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
また、ほかの不義理はとにかく、渋沢の借金だけは、事情を話して、父から返してもらうように、これも、遺言ゆいごんへ加えておこう。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「はて、いずれのじんかな? が、わしにはそなたの護り袋の中の、大方おおかた父御ててご遺言ゆいごんらしいものの文言もんごんさえ、読めるような気がするのじゃ」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)