“ゐしよ”の漢字の書き方と例文
語句割合
遺書100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蒼(あを)くなつて迎へた兼松に案内されて行くと、納屋の後ろの下男郎屋で、寅藏は遺書(ゐしよ)まで殘して死んで居るのでした。
彼(あ)れは快(こゝろよ)く瞑(めい)することが出來(でき)ると遺書(ゐしよ)にもあつたと言(い)ふではないか、彼(あ)れは潔(いさぎよ)く此世(このよ)を思(おも)ひ切(き)つたので、お前(まへ)の事(こと)も併(あは)せて思(おも)ひ切(き)つたので決(けつ)して未練(みれん)は殘(のこ)して居(ゐ)なかつたに
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
豫(かね)て用意した石見銀山の鼠捕りを饅頭(まんぢゆう)か何んかに入れ、親切めかしく寅藏にやり、寅藏がそれを食つて死んだのを見屆けてから、いろ/\の始末をして遺書(ゐしよ)まで拵(こさ)へたのさ
既(すで)にそれは人(ひと)も知(し)つて居(ゐ)る事(こと)なり遺書(ゐしよ)によつて明(あきら)かではないか、考(かんが)へ直(なほ)して正氣(しやうき)になつて、其後(そのご)の事(こと)はお前(まへ)の心(こゝろ)に任(まか)せるから思(おも)ふまゝの世(よ)を經(へ)るが宜(よ)い、御兩親(ごりやうしん)のある事(こと)を忘(わす)れないで
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「この遺書(ゐしよ)は嘘だよ。あの病人が死ぬ二三日前に這ひ出して、平右衞門町まで行つて人を殺せるわけはない。高木勇名といふ人は、死ぬまで本當の下手人を庇(かば)つて居るのだ」
俺はあの遺書(ゐしよ)を見た時、こいつは寅藏に手習を教へた奴の仕業だと氣が付いたよ