“ゆいしょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
由緒99.0%
遺書1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
津崎の家では往生院おうじょういんを菩提所にしていたが、往生院はかみのご由緒ゆいしょのあるお寺だというのではばかって、高琳寺を死所しにどころときめたのである。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それぞれ何らかの由緒ゆいしょがあって、武蔵の生涯のうちに、たとえ三年か四年の或る間だけでも、彼の手に愛された品であろうと思われる。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南会所で、下横目が九人のものを支配方に引き渡し、支配方は受け取って各自の親族に預けた。九人のものはこの時一旦遺書ゆいしょ遺髪ゆいはつを送ってった父母妻子に、久し振の面会をした。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)