“ていしゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
亭主53.8%
主翁24.2%
所天9.9%
程朱5.5%
良人3.3%
丁種1.1%
主将1.1%
帝鬚1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
耄碌もうろくしたと自分ではいいながら、若い時に亭主ていしゅに死に別れて立派に後家ごけを通して後ろ指一本さされなかった昔気質むかしかたぎのしっかり者だけに
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
それは十畳吊の萌黄地もえぎじの近江麻で、裾は浅黄縮緬ちりめん、四隅の大房から吊手の輪乳わちちに至るまで、ったものであったから主翁ていしゅは気にいった。
沼田の蚊帳 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「そうですとも、とむらいはあんなにしてあるし、何も不足はないはずだが」所天ていしゅはこう云ったあとで、傍にいる後妻のほうを見て
藍微塵の衣服 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
彼の眼界は、日本、シナ、インドの全体にわたり、仏教哲学、程朱ていしゅの学、日本の古典などにすべて通じている。著書も多く、当時の学問の集大成の観がある。
自分の良人ていしゅが頭を地につけてあやまっても、かないというて居るのを私はたびたび見ました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
私のような兵役免除の丁種ていしゅが、帝国軍人の妻たる者の心掛けを説こうというのは、どう考えたって少し無理ですよ。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
宿の主将ていしゅ対手あいてにしてを打っていた武士は、その碁にもいて来たので主翁をれてうしろの庭へ出た。そこは湯本温泉の温泉宿であった。
山寺の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
其子忠徹ちゅうてつの伝うるところの柳荘相法、今に至ってなお存し、風鑑ふうかん津梁しんりょうたり。珙と永楽帝と答問するところの永楽百問のうち帝鬚ていしゅの事を記す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)