程朱ていしゅ)” の例文
道衍の言を考うるに、大槩たいがい禅宗ぜんしゅうに依り、楞伽りょうが楞厳りょうごん円覚えんがく法華ほっけ華厳けごん等の経に拠って、程朱ていしゅの排仏の説の非理無実なるを論ずるに過ぎず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼の眼界は、日本、シナ、インドの全体にわたり、仏教哲学、程朱ていしゅの学、日本の古典などにすべて通じている。著書も多く、当時の学問の集大成の観がある。
その中には相国寺しょうこくじのあの桃源瑞仙ずいせんさまの、まだお若い姿も見えましたが、この方は程朱ていしゅの学問とやらの方では、一慶さま一のお弟子であったと伺っております。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
近年、堂上を風靡ふうびしていると聞く異国の新しい学説の書だ。いわゆる宋学と申すもの。程朱ていしゅの新説とか、温公おんこうの通鑑などを読まぬものは、頭のふるい古公卿じゃといわるるそうな。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その中には相国寺しょうこくじのあの桃源瑞仙ずいせんさまの、まだお若い姿も見えましたが、この方は程朱ていしゅの学問とやらの方では、一慶さま一のお弟子であつたと伺つてをります。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)