“禅宗”の読み方と例文
旧字:禪宗
読み方割合
ぜんしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何かが破裂はれつしたのだ。客はギクリとしたようだったが、さすがは老骨ろうこつだ。禅宗ぜんしゅう味噌みそすり坊主ぼうずのいわゆる脊梁骨せきりょうこつ提起ていきした姿勢しせいになって
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
禅宗ぜんしゅう坊主だって、これよりは口に栄耀えようをさせているだろう。——おれは一皿の芋を平げて、机の抽斗ひきだしから生卵を二つ出して、茶碗ちゃわんふちでたたき割って、ようやくしのいだ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
磐石ばんせきとはいうが、こうして茅や葭が生えるのは、しょせんは、土気を含んでいるからだ。ふしぎや、同国のものばかりが一せんに乗り合せ、残らず禅宗ぜんしゅうで宗旨までおなじだ。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)