“つれあひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
配偶83.3%
連合7.7%
匹偶2.6%
良人2.6%
配偶者2.6%
亭主1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう一人、お稻の後ろに引添ふやうに、美しい顏を俯向うつむけて居るのは、お由といつて先代の配偶つれあひの遠いめひで、十九になつたばかり。
此年の春早く、連合つれあひに死別れたとかで独身者ひとりものの法界屋が、其旅宿に泊つた事がある。お夏の挙動は其夜甚だ怪しかつた。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と声をかけて、入つて来たのは蓮華寺の住職の匹偶つれあひ。年の頃五十前後。茶色小紋の羽織を着て、痩せた白い手に珠数ずゝを持ちながら、丑松の前に立つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
かひに行かんとせしが能々よく/\思へばお夜食やしよくのお米もなければ詮方なく進度あげたき鰻も買うこと成ず是程せつなき譯なれば御相談は爰の處お前樣もお良人つれあひのお手前もあらんが唯今申通りの譯なれば御氣の毒なれども何卒金子三兩夫共御都合ごつがふわるくば二兩にてもよろしく母樣の御病氣の御全快迄御貸下さる樣御願ひ申上ますとをがみつ泣つ頼みいり此金子の出來し事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「どうしてどうして、滅多にそんなことをさせて堪るもんか!」かう、ソローピイの配偶者つれあひが躍起になつて喚きたてたが、群らがる人々がげらげら笑ひながら、後ろへ後ろへと彼女を押し戻した。
あるはまた顔もかなしき亭主つれあひなが新内しんない
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)