停止ていし)” の例文
小木せうぼくえだ諸共もろともたほして猛進まうしんするのであるから、如何いかなる險山けんざん深林しんりんくわいしても、まつた進行しんかう停止ていしせらるゝやうなうれひはないのである。
苟且かりそめにも血液けつえき循環じゆんくわん彼等かれら肉體にくたい停止ていしされないかぎりは、一たんこゝろうつつたをんな容姿かたち各自かくじむねから消滅せうめつさせることは不可能ふかのうでなければならぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
されどしょうの学校はその翌日、時の県令高崎たかさき某より、「詮議せんぎ次第しだい有之これあり停止ていし候事そうろうこと」、との命をこうむりたり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
彼等かれらふゆ季節きせつおい生命せいめいたもつてくのにはすべての機能きのう停止ていししてしまらねばらぬ。それでなければ彼等かれら氷雪ひようせつため枯死こしせねばならぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
丁度ちやうど普通ふつう蒸滊船じようきせん石炭せきたん缺乏けつぼうしたとおなことで、波上はじやう停止ていししたまゝ、朽果くちはつるのほかはありません。
おつぎを奉公ほうこうしてしまへば、二人ふたりいておしな從來これまでのやうにはたらくことが出來できない、わづかかせぎでもそれが停止ていしされることは彼等かれら生活せいくわつためには非常ひじやう打撃だげきでなければならぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)