“停留所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ていりゅうじょ60.0%
ていりうじよ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
博士はくしの家は町をみおろす、おかのうえに建っている。そこからは、丘のふもとの『ぎんねこ』酒場さかばや、バスの停留所ていりゅうじょが、ひと目でみることができた。
K町のバスの停留所ていりゅうじょには、この早いのにもう用たしをすましてきた客が二人、くだりバスをまっていた。六十を二つ三つすぎたらしく見えるおじいさんと、三十前後の女客と。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
十四五けんひだりの方へ濠際ほりぎは目標めあてたら、漸く停留所ていりうじよの柱が見付みつかつた。神さんは其所そこで、神田橋の方へいて乗つた。代助はたつた一人ひとり反対の赤坂ゆきへ這入つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
うらへ一時半じはんあひだのぼりであるが多少たせう高低かうていはある。くだりもある。喇叭らつぱく、くて棧道さんだうにかゝつてからだい一の停留所ていりうじよいたところわすれたが此處こゝ熱海あたみから人車じんしやりちがへるのである。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)