“濠際”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほりぎわ88.9%
ほりぎは11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのとき城外の濠際ほりぎわで、何かわめきあう大声が聞えた。席にいた高坂弾正が、何事かと立って、狭間から首を出して覗き下ろした。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十四五間左の方へ濠際ほりぎわ目標めあてに出たら、漸く停留所の柱が見付った。神さんは其所そこで、神田橋の方へ向いて乗った。代助はたった一人反対の赤坂行へ這入った。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
十四五けんひだりの方へ濠際ほりぎは目標めあてたら、漸く停留所ていりうじよの柱が見付みつかつた。神さんは其所そこで、神田橋の方へいて乗つた。代助はたつた一人ひとり反対の赤坂ゆきへ這入つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)