“ほりぎわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
濠際88.9%
堀際11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明朝、そちの身を、大きな十字のくいしばりつけ、城下の濠際ほりぎわまで、兵どもにかつがせて参るゆえ、そちは十字架の上より、大音にてこう申せ。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことに大手の濠際ほりぎわには、下馬下乗、あまたの大名や旗本の駕籠かごがこみ合ッていて、供待の者どもが憂色をつつんでいる様子。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女かれは城門外の堀際ほりぎわ真驀地まっしぐらに駈け出したかと思ふと、およそ五六けんもあらうと見える距離をと飛びにして、堀のなかへ飛び込んだので、その騒動はいよ/\大きくなつた。
梟娘の話 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)