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諦視
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ていし
ふりがな文庫
“
諦視
(
ていし
)” の例文
既にして黒き物の其前に現るゝあり。
諦視
(
ていし
)
すれば、一葉の舟の、海底より湧き出でもしたらん如く、燃ゆる水の上を走り來るにぞありける。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
しかれども吾人が理解と想像との域内にある一幅人類旅行の画図を
諦視
(
ていし
)
すれば、正々堂々おのずから一定の目的に向かって、一定の順序を踏み
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
去年より今年(明治二十四年)にかけては、忍月
居士
(
こじ
)
の評
漸
(
やうや
)
く
零言瑣語
(
アフオリスメン
)
の姿になりゆき、不知庵の評は漸く感情の境より出でゝ、一種の
諦視
(
ていし
)
しがたき理義の道に入りはじめたり。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
こゝに於て王
起
(
た
)
って入り、珙を宮中に
延
(
ひ
)
きて
詳
(
つばら
)
に
相
(
そう
)
せしむ。珙
諦視
(
ていし
)
すること
良
(
やや
)
久しゅうして
曰
(
いわ
)
く、殿下は
龍行虎歩
(
りゅうこうこほ
)
したまい、
日角
(
にっかく
)
天を
挿
(
さしはさ
)
む、まことに異日太平の天子にておわします。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
諏訪一郡の低地は
白雲
(
はくうん
)
密塞
(
みっさい
)
して、あたかも
白波
(
はくは
)
澎沛
(
ほうはい
)
たる大湖水であった。急ぎに急ぐ予らもしばらくは
諦視
(
ていし
)
せざるを得ない。路傍の石によろよろと咲く小白花はすなわち霜に痛める山菊である。
白菊
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
“諦視”の意味
《名詞》
じっとよく見ること。見極め。
(出典:Wiktionary)
諦
常用漢字
中学
部首:⾔
16画
視
常用漢字
小6
部首:⾒
11画
“諦”で始まる語句
諦
諦観
諦念
諦觀
諦悟
諦聴
諦感
諦貫
諦念主義
諦観真如乞食活