“諦念”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ていねん46.7%
あきら26.7%
あきらめ26.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
疑問に云っているがつまりは自らに肯定する云い方である。古代民謡は、ただ悲観的に反省し諦念ていねんしてしまわないのが普通だからである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
小川は迷惑だが、もうこうなれば為方しかたがないので、諦念あきらめて話させると云う様子で、上さんの注ぐ酒を飲んでいる。
鼠坂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
首をられる時なぞも、尋常に斬られる。女は尋常に服従したそうだ。無論小川君の好嫖致はおぴやおちな所も、女の諦念あきらめを容易ならしめたには相違ないさ。
鼠坂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)