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諦念
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あきら
ふりがな文庫
“
諦念
(
あきら
)” の例文
小川は迷惑だが、もうこうなれば
為方
(
しかた
)
がないので、
諦念
(
あきら
)
めて話させると云う様子で、上さんの注ぐ酒を飲んでいる。
鼠坂
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ところで私は年をとると、物ごとの怖ろしい惨めさ、努力などの何の役にも立たぬこと、期待の
空
(
うつろ
)
なこと、——そんなことはもう
諦念
(
あきら
)
めてしまっていた。
ある自殺者の手記
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
小川は
諦念
(
あきら
)
めて飲んでいる。平山は次第に熱心に傾聴している。上さんは油断なく酒を三人の杯に注いで廻る。
鼠坂
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
自分をば道に疎遠な人だと
諦念
(
あきら
)
め、別に道に親密な人がいるように思って、それを尊敬する人がある。
寒山拾得
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
自分
(
じぶん
)
をば
道
(
みち
)
に
疎遠
(
そゑん
)
な
人
(
ひと
)
だと
諦念
(
あきら
)
め、
別
(
べつ
)
に
道
(
みち
)
に
親密
(
しんみつ
)
な
人
(
ひと
)
がゐるやうに
思
(
おも
)
つて、それを
尊敬
(
そんけい
)
する
人
(
ひと
)
がある。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“諦念”の意味
《名詞》
諦念(ていねん)
道理を悟る気持ち。
あきらめの気持ち。
(出典:Wiktionary)
諦
常用漢字
中学
部首:⾔
16画
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
“諦念”で始まる語句
諦念主義