“ちやうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チヤウジ
語句割合
丁子71.4%
停止7.1%
灯花7.1%
長二7.1%
長次7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と思ふと夢のやうに、丁子ちやうじの匂が鼻を打つた。これが侍従の糞であらうか? いや、吉祥天女にしてもこんな糞はする筈がない。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
去年の暮に風邪を引いた時と、半歳ばかり前の御停止ちやうじで二三日休んだ時の外は、何んの因果か、休む暇もない有樣で——
お浪もかへす言葉なく無言となれば、尚寒き一室ひとまを照せる行燈も灯花ちやうじに暗うなりにけり。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
モーパッサンの「父殺し」を翻案した「名人長二ちやうじ」が湯河原であるが、例の「塩原多助」をかくときにはその出産地たる上州沼田ぬまたへ実地踏査に赴き、奥日光から沼田へでる途中の、小川と云ふ温泉の
落語家温泉録 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
その母「塩の長次ちやうじにはあらねど、夢中に馬を呑むと見て、懐胎したる子なるゆへ」大豆右衛門と称せしと云へば、この名のつて来る所はかならずしも多言するを要せざるべし。
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)