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丁子
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ちやうじ
ふりがな文庫
“
丁子
(
ちやうじ
)” の例文
行燈
(
あんどん
)
は
丁子
(
ちやうじ
)
が溜つて、ジ、ジと
瞬
(
またゝ
)
きますが、三人の大の男は瞬きも忘れて、互ひの顏を、二本の徳利を、
洞
(
うつ
)
ろな眼で見廻すのです。
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と思ふと夢のやうに、
丁子
(
ちやうじ
)
の匂が鼻を打つた。これが侍従の糞であらうか? いや、吉祥天女にしてもこんな糞はする筈がない。
好色
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
書と云ふものこの外になし。新作の詩数篇、我ならでは読まれぬ様に書き散らしたるが、その
儘
(
まま
)
浄書もせずにあり。
硯
(
すずり
)
は
赤間石
(
あかまがせき
)
のチヨイとしたるのなれど、墨は
丁子
(
ちやうじ
)
墨なり。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
丁子
(
ちやうじ
)
の
實
(
み
)
ねざす園の中にその奢れる
用
(
もちゐ
)
をはじめて
工夫
(
くふう
)
せしニッコロを除け —一二九
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
金箔銀箔瑠璃真珠
水精
(
すゐしやう
)
以上合せて五宝、
丁子
(
ちやうじ
)
沈香
(
ぢんかう
)
白膠
(
はくきやう
)
薫陸
(
くんろく
)
白檀
(
びやくだん
)
以上合せて五香、其他五薬五穀まで備へて
大土祖神埴山彦神埴山媛神
(
おほつちみおやのかみはにやまひこのかみはにやまひめのかみ
)
あらゆる鎮護の神〻を祭る地鎮の式もすみ、地曳土取故障なく
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
井戸
(
ゐど
)
のほとりの
丁子
(
ちやうじ
)
の花よ。
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
丁子
(
ちやうじ
)
の花の
香
(
か
)
のなかで
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
部屋半分ほどもひたした血潮の中に、
丁子
(
ちやうじ
)
の溜つた行燈がほの暗く灯つて、その明りの中にお勢は、細身の
匕首
(
あひくち
)
に背中を刺されて、俯向いたまゝ死んでゐるではありませんか。
銭形平次捕物控:125 青い帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
水も
丁子
(
ちやうじ
)
を煮返した、上澄みの汁に相違ない。
好色
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
枕元にペタリと坐つたお春は、孫右衞門の額ににじみ出した汗を拭いてやつたり、
藥湯
(
やくたう
)
を
煎
(
せん
)
じる手順をしてやつたり、
行燈
(
あんどん
)
の
丁子
(
ちやうじ
)
を切つたり、布團の端を押へたり、まことに行屆くのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
丁子
(
ちやうじ
)
がたまつても、放つて置けば燃え續けてゐた筈だ
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“丁子”の意味
《名詞》
フトモモ科の樹木チョウジノキの香りのよい花蕾。クローブ、丁香。
(出典:Wiktionary)
“丁子(チョウジ)”の解説
チョウジ(丁子、丁字)またはクローブ(en: Clove)は、フトモモ科の樹木チョウジノキ(学名:Syzygium aromaticum)の香りのよい花蕾である。原産地はインドネシアのモルッカ群島であり、香辛料として一般的に使われるほか、生薬としても使われる。漢名に従って丁香(ちょうこう)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
丁
常用漢字
小3
部首:⼀
2画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“丁子”で始まる語句
丁子屋
丁子湯
丁子乱
丁子巴
丁子頭
丁子油
丁子茶
丁子草
丁子車
丁子香