“丁子頭”の読み方と例文
読み方割合
ちょうじがしら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔も真赤まっかに一面の火になったが、はるかに小さく、ちらちらと、ただやっぱり物見の松の梢の処に、丁子頭ちょうじがしらが揺れるように見て、気がしずまると、坊主も猿も影も無い。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
折ふし、かたわらの燈火が、ぽっと仄暗ほのぐらくなった。洩れくる風にまたたいて丁子頭ちょうじがしらがポトリと落ちた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)