“いそぎあし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
急足92.9%
急歩7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今しもその、五六軒彼方かなたの加藤医院へ、晩餐ゆふめし準備したくの豆腐でも買つて来たらしい白い前掛の下婢げぢよ急足いそぎあしに入つて行つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と立ちつづく小家こいえの前で歌ったが金にならないと見たか歌いもおわらず、元の急足いそぎあし吉原土手よしわらどての方へ行ってしまった。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
忠志君は急歩いそぎあしに砂を踏んで、磯傳ひに右へ辿つて行く。殘つた二人は默つて其後姿を見て居る。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
忠志君は急歩いそぎあしに砂を踏んで、磯伝ひに右へ辿ツて行く。残ツた二人は黙ツて其後姿を見て居る。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)