“はやあし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
早足42.9%
迅足17.9%
速歩14.3%
疾足10.7%
速足7.1%
急足3.6%
迅脚3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
して間を合せられよ某し儀格別日數の懸る事もあるまじ何分頼み置と云つゝ直樣すぐさま出立なしたりけり元より早足はやあしの半四郎ゆゑ晝夜ちうやとなく道を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
高山へ向けて自慢の迅足はやあしで飛んで行って、あの警戒の厳しい中を、首尾よく宮川通りの目的地まで、忍んで行ったには行ったけれども、御神燈の明りが入っていないことで、まず胆を冷し
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
法水は、しばらく雑談している三人から離れて、俯向うつむきながら歩いていたが、やがて速歩はやあしに追いつくと、ウルリーケにいった。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
母を思ふうつつの聲や夜風の硝子戸たたき消ゆる疾足はやあし
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
それからは、やけに速足はやあしになって、監獄通りの舗道ほどうを、百ヤードほども、息せききって歩いていったが、そこで、なんと思ったか、急に足をめ、くるりと後をふりかえった。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
落胆がつかりして家を出て、急足はやあしで何時もの酒屋に来て見れば、これもうしたか消えて仕舞つて、その代に大きな、古びた、木造りの家がありました。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
「布令の衆は皆、二本の脛でお先駆けしていること、いかに迅脚はやあしとて、そういつまで、殿のお馬の先にあるわけはございません。——早や皆、追い越されて、後になったものと相見えます」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)