トップ
>
打棄
>
うちす
ふりがな文庫
“
打棄
(
うちす
)” の例文
世界の人は日本人の
誰某
(
たれそれ
)
は恩人が
獄屋
(
ひとや
)
に
繋
(
つな
)
がれて非常な苦しみを受けて居るのを知りつつ
打棄
(
うちす
)
てて国に帰ってしまった。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
昼寐
(
ひるね
)
の
夜具
(
やぐ
)
を
敷
(
し
)
きながら
墓地
(
ぼち
)
の
方
(
はう
)
を
見下
(
みおろ
)
すと、いつも
落葉
(
おちば
)
に
埋
(
うづも
)
れたまゝ
打棄
(
うちす
)
てゝある
古
(
ふる
)
びた
墓
(
はか
)
も
今日
(
けふ
)
は
奇麗
(
きれい
)
に
掃除
(
さうぢ
)
されて、
花
(
はな
)
や
線香
(
せんかう
)
が
供
(
そな
)
へられてゐる。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
そしてそこの
隅
(
すみ
)
っこに、私の海水着が丸められたまま、
打棄
(
うちす
)
てられてあるのを見た。私ははっと思った。
麦藁帽子
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
ああ悪い時刻に出ているなと、近所の人たちは思ったそうだが、果してその晩からいなくなった。亭主は気ちがいのようになって商売も
打棄
(
うちす
)
てて置いてそちこちと捜しまわった。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
犬狗
(
いぬえのこ
)
のように
草叢
(
くさむら
)
に
打棄
(
うちす
)
ててありましたのを、ようやく御生前に懇意になされた禅僧のゆくりなくも通りすがった者がありまして、泣く泣くおん
亡骸
(
なきがら
)
を取収め、陣屋の傍に
卓
(
つくえ
)
を立て
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
▼ もっと見る
之
(
これ
)
が
普通
(
ふつう
)
の
塲所
(
ばしよ
)
なら、かゝる
死地
(
しち
)
に
落
(
お
)
ちても、
鐵車
(
てつしや
)
をば
此處
(
こゝ
)
に
打棄
(
うちす
)
てゝ、
其
(
その
)
身
(
み
)
だけ
免
(
まぬが
)
れ
出
(
で
)
る
工夫
(
くふう
)
の
無
(
な
)
いでもないが、
千山
(
せんざん
)
萬峰
(
ばんぽう
)
の
奧深
(
おくふか
)
く、
數十里
(
すうじふり
)
四方
(
しほう
)
は
全
(
まつた
)
く
猛獸
(
まうじう
)
毒蛇
(
どくじや
)
の
巣窟
(
さうくつ
)
で、
既
(
すで
)
に
此時
(
このとき
)
數十
(
すうじふ
)
の
獅子
(
しゝ
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
水は悪し、運搬の道具は
揃
(
そろ
)
わず、水は南方に流れて自分の国の方へ流れて行かぬですから、いかにしても運送の便利がない。その儘
打棄
(
うちす
)
ててあるらしく見える。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
犬狗
(
いぬえのこ
)
のやうに
草叢
(
くさむら
)
に
打棄
(
うちす
)
ててありましたのを、やうやく御生前に懇意になされた禅僧のゆくりなくも通りすがつた者がありまして、泣く泣くおん
亡骸
(
なきがら
)
を取収め、陣屋の傍に
卓
(
つくえ
)
を立て
雪の宿り
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
それを
打棄
(
うちす
)
てて死ぬか
活
(
い
)
きるか分らない国へ行くということはいかにも
馬鹿
(
ばか
)
げた話のようですけれども
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
“打棄(うっちゃり)”の解説
うっちゃりとは相撲の決まり手の一つである。漢字表記は、「打っ棄り」あるいは「打棄」。
(出典:Wikipedia)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
棄
常用漢字
中学
部首:⽊
13画
“打棄”で始まる語句
打棄放